Raspberry Pi: 静止画の撮影
概要
カメラの接続が完了したら Raspberry Pi で静止画を撮影してみよう。Raspberry Pi は通常の Linux OS 環境と同様に USB 接続のカメラが使用できるほか、専用のカメラモジュールを使用して動画や静止画を撮影することができる。
Table of Contents
USB カメラの撮影方法
USB 接続のカメラの映像を静止画として保存するには fswebcam
コマンドが簡単である。
pi@pirite:~ $ sudo apt install -y fswebcam
Reading package lists... Done
...
インストール完了後、以下のようにしてコマンドライン上から 1280×720 (C270n の最大解像度) で撮影し JPEG ファイルに保存することができる。
pi@pirite:~ $ fswebcam -r 1280x720 testshot.jpg
--- Opening /dev/video0...
Trying source module v4l2...
/dev/video0 opened.
No input was specified, using the first.
--- Capturing frame...
Captured frame in 0.00 seconds.
--- Processing captured image...
Writing JPEG image to 'testshot.jpg'.
fswebcam
はデフォルトで画像の下部に撮影時刻を記録する (Raspberry Pi 本体の時刻とタイムゾーンを使用している)。これはコマンドラインオプションで消したり、追加の情報を埋め込むことができる。
カメラモジュールの撮影方法
カメラモジュールを使った静止画の撮影は付属の raspistill
を使用することができる。
pi@pirite:~ $ raspistill -o testshot.jpg
Fig 1 は実際に撮影した 2592×1944、2.8MB の静止画である。露光などを自動調整しているのかコマンドの入力から実際に撮影されるまで若干の時間がかかる。
コマンドオプションを指定してタイムラプス撮影やコントラストの調整など様々な動作を行うことができるので詳細は --help
オプションを参照。
この記事は Raspberry Pi 3 B+ 上の以下の環境で作業を行っている。またすべての操作はコマンドライン (CUI) 上で行うことを想定している。
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Raspbian
Description: Raspbian GNU/Linux 11 (bullseye)
Release: 11
Codename: bullseye
$ uname -a
Linux pirite 5.10.89-v7+ #1508 SMP Tue Jan 4 19:51:16 GMT 2022 armv7l GNU/Linux