意思決定

Takami Torao
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意思決定プロセス

「合理的」な意思決定プロセスを採用するためには、明示的もしくは暗黙に以下の 6 ステップを踏むべきとされる。

  1. 問題を定義する: 意思決定者は解くべき問題を完全に理解しないままに行動に移すことが多く、本来解くべき問題とは異なる問題を解いてしまうことがある。
    1. あらかじめ用意された解に当てはめる形で問題を定義する。
    2. より大きな問題の存在を無視する。
    3. 問題そのものではなく、それによって引きこされた症状にとらわれて判断を下す。(溺れる赤ん坊のメタファー)
  2. 選択肢を評価するための複数の基準を設定する: 大抵の意思決定は複数の目標を達成することが要求される。スマートフォンの購入であれば画面の大きさ、重さ、速度、価格などである。より合理的な意思決定は全ての項目についての評価基準を設定する。
  3. 各基準に優先順位をほどこす: 大抵の基準は一様ではない。それぞれの基準の自分にとっての相対的な価値を優先順位とする。価値は金額、サイズ、重さなど、一貫した採点指標で数値化される。
  4. 複数の選択肢を生成する: ただし、意思決定者は選択肢の探求に不適切なまでの長い時間を費やすことが多く、そのために意思決定の効率が損なわれている。探索は、それによって追加的に得られる情報の価値が探索コストを上回る場合にのみ続けられるべきである。
  5. 各選択肢を各基準の観点から評価する: 大抵は将来の出来事を予測する必要を伴うので意思決定プロセスの最も困難なステップになることが多い。合理的な意思決定者は各選択肢がどんな結果をもたらしうるかを、事前に設定した基準に照らしながら慎重に予測する。
  6. 最善の選択肢を算出する: 理想的には 5. までのステップを完了してから最善の選択肢を選択するプロセスに移る。
    1. 5. で付与した各基準の指標と、その基準の重みを掛け合わせる。
    2. 選択肢ごとに各基準の点数を合計する。
    3. 点数が最大の選択肢を選び取る。

参照

  1. 意思決定