Paxos
導入
Paxos は分散システムにおいて複数のノード間で合意を形成するためのアルゴリズムである。故障や通信遅延といった不確実性要素がある環境であっても、分散システム上の複数のノードが一貫した合意結果を得られるようにすることを目的とする。1980 年代以降、分散コンピューティング分野では信頼性・可用性を高めるためにレプリケーションや合意形成の手法が研究されてきたが、Paxos はその代表例の一つである。
Table of Contents
- 導入
- Single-Decree Paxos
- MultiPaxos
- 参考リンク
Single-Decree Paxos
複数のノードが単一の値について合意するコンセンサスアルゴリズム。分散システムにおける合意形成の基礎となる。
MultiPaxos
参考リンク
論文翻訳: The Part-Time Parliament
Paxos に関する 1998 年の論文。戯曲めいた説明がしばしば理解を阻害すると言われるので Paxos Made Simple (2001) をあわせて読むと良い。Paxos 島やその議会は Lamport によるフィクションで実在しない。…
論文翻訳: Paxos Made Simple
Paxos に関する 2001 年の論文。独特のユーモラスにより世間にうまく伝わらなかった先の論文 "The part-time parliament" (5) をサマリーしたような内容となっている。…
論文翻訳: MultiPaxos Made Complete
リーダー選出、障害検出器、コミットフェーズなど、MultiPaxos を構成する各コンポーネントの詳細な分析とステップバイステップのコードを含むオープンソースによって正確な実装を提供することを目的とした 2024 年の論文。…